ソフトテニスの試合は、ただラリーを続けるだけでは勝てません。
大事なのは「次の一球をどうつなげるか」という展開の考え方です。
たとえば、相手の浅いボールを引き出して前衛が仕掛ける、という流れ。
これを自然に作れるようになると、試合の主導権を握れるようになります。
「展開」と聞くと難しく感じるかもしれません。
ですが、そんなことはありません。
基本を押さえれば誰でもできるようになります!
この記事では、試合中に意識すべき展開のセオリーを10個紹介します。
ひとつずつ理解していけば、プレーの質が良くなっていきますよ!
まずは「展開って何?」というところから。
ソフトテニスの試合展開とは、サーブからラリー、そしてポイントを取るまでの流れのことです。
ただボールをつなぐのではなく、「どこで攻めるか」「どうやってチャンスを作るか」を考えてプレーすることが大切です。
理想の流れは、後衛がラリーを安定させて相手を下げ、浅い球を引き出したところで前衛が決めにいく形です。
たとえば、相手がバックに回り込んだときに浅いボールを打たせれば、前衛が一歩踏み込んで決めるチャンスが生まれます。
この流れを作る意識が、展開上手への第一歩なんです。
ソフトテニスのペアは、前衛と後衛の役割がはっきり分かれています。
後衛はラリーの軸を作る役目。
相手を動かしてチャンスを作り出します。
前衛はそのチャンスを仕留める攻撃の要です。
理想的なのは、後衛が相手のバック側を突いたり、深いコースに打ち込んで相手を下げたところで、前衛が前に出てボレーで決める展開です。
ただし、いつも前衛が決める必要はありません。
後衛が相手のミスを誘うことも立派な勝ち筋です。
お互いの動きを理解して、「次はどっちが仕掛けるか」を意識できると、ペアとしての完成度がぐっと上がりますよ!
後衛が展開をリードする場合、鍵になるのは「配球の工夫」です。
相手が苦手とするコースを狙うのはもちろんですが、ラリーのリズムを変えて相手を崩すことも重要です。
たとえば、相手が高い打点を苦手にしているなら、スピンをかけた高めのボールを打つ。
逆に、スピードに弱い相手なら速いフラット系で押す。
こうして相手を動かすことで、自然とチャンスが生まれます。
また、後衛は「この一球の次」を考えて打つことが大切です。
「次のボールで前衛が動けるか」「相手が体勢を崩すか」といった先を読む意識があると、展開が噛み合っていきますよ!
前衛は展開のスイッチを入れる存在です。
相手の後衛の打点や体の向きをよく見て、ポーチに出るタイミングを見極めましょう。
たとえば、相手が体の正面で打っているときはコースが限定されるので、思い切って前に出やすい場面です。
前衛が積極的に動くと、相手はプレッシャーを感じて打点が遅れたり、無理なコースを狙い始めます。
結果として浅い球が増え、こちらの展開が有利になります。
ただし、前衛が動くときは後衛の配球と連携して動くのが鉄則。
二人の呼吸が合っていないと、逆に空いたコースを突かれてしまいます・・・
展開を作るうえで「配球」はとても重要です。
ラリー中に同じコースばかり打っていると、相手に読まれてしまいます。
たとえば、クロス・ミドル・ストレートと打ち分けることで、相手を動かしながらポジションを崩すことができます。
配球のポイントは「自分が楽になる展開を作ること」。
コースを変えると相手の立ち位置がズレて、こちらが攻めやすくなります。
ただ闇雲に打つのではなく、「次を楽にするための一球」を意識しましょう。
相手の展開を読む力は、試合を優位に進めるための大事なスキルです。
相手のラケットの面、体の向き、打点の高さを見れば、だいたいのコースは予想できます。
たとえば、肩が早く開いていればクロス方向、閉じたままならストレートの可能性が高いです。
読みが当たれば、カウンターで一気に流れを変えられます。
相手が前に詰めてきたらロブで抜く、強打が来ると思ったらブロックで返すなど、相手のリズムをずらす工夫をしましょう。
「読める選手」になれば、展開の主導権を奪うことができます!
ペアの息が合っていると、試合の展開は一気に有利になります。
後衛が相手を追い込んだら「ナイス!」と声をかけて、前衛にチャンスを知らせる。
逆に押されている場面では、前衛が一歩下がって守備に回る。
こうした連携が展開の安定につながります。
サインプレーを活用するのも効果的です。
たとえば、「次はストレート狙い」など事前に合図を決めておけば、動きがかみ合いやすくなります。
お互いの信頼があるペアほど、展開の流れをつかむのが上手なんですよ。
試合では、思い通りに展開できないときもありますよね。
そんなときに大切なのは「一度リセットすること」です。
無理に決めようとせず、まずはラリーを安定させることに集中しましょう。
後衛は深く打って相手を下げ、前衛は焦らずポジションを整えます。
また、サーブやレシーブのテンポを変えるのも効果的です。
相手が慣れてきたリズムを崩すことで、再び自分たちの展開を取り戻せます。
焦らず流れを整えることが、強いペアの共通点です。
展開を上手く作るには、「考えながら練習する」ことが大切です。
ただラリーを続けるだけでは、実戦で生きる展開力は身につきません。
たとえば、「クロスに打った次はストレートへ」など、意図を持って練習するだけで大きく変わります。
さらに、前衛と後衛の役割を入れ替えて練習するのもおすすめです。
お互いの視点を理解すると、試合中の連携がスムーズになります。
普段とは違う立場を体験することで、展開の幅が広がりますよ。
上級者のプレーを見ると、「打つ前から次を読んでいる」ことがよくわかります。
自分のショットを打った瞬間に、次にどう動くかを決めているんです。
また、焦って攻めずに展開を作る過程を大事にしています。
そしてもう一つの特徴は、展開を恐れずに攻めていること。
たとえ失敗しても、「次で取り返す」と切り替えられる選手が強いです。
展開のセオリーを理解していれば、状況判断に迷わずプレーできますよ。