ソフトテニススライスサーブの打ち方のコツ

スライスサーブ打ち方のコツを身につけソフトテニスの試合の主導権を握る！

試合で主導権を握るためには、サーブが非常に重要です。
スライスサーブは、回転によってボールが横に滑り、相手のリターンを乱すために有効な武器となります！

ベースとなる技術は身についていて、さらに一段上を目指す選手にとって、スライスサーブの習得は大きなステップアップにつながります。
ここでは、その打ち方のポイントやコツを具体的に解説しながら、試合で活きる実戦的なヒントも交えて紹介していきます。

スライスサーブとは？その基本

スライスサーブとは、ボールに横回転を与えることで、着地後に横に滑るような変化を生み出すサーブのことです。
この回転は、通常のフラットサーブとは異なり、相手のタイミングを外しやすく、リターンをミスさせる確率を高めることができます。
打球の回転方向はラケットの当て方で決まりますが、最も基本となるのは「外側から内側に擦る」感覚です。

スライスをかけるのラケットの角度とスイング方向

スライス回転をしっかりとかけるには、ラケットの面の角度とスイング方向が鍵を握ります。

ボールに触れる瞬間、ラケット面をやや斜めに保ち、身体の外側から内側へ向かって擦るようにスイングします。
真横に振るのではなく、やや前方向への推進力も加えると、回転とスピードが両立したサーブになります。

回転をかけやすいトスの位置

スライスサーブでは、トスの位置をやや身体の外側、つまり利き手側に出すことで、横回転をかけやすくなります。

正面に上げてしまうと、どうしてもフラットになりがちで、回転がかかりにくくなります。
トスの高さは肩の高さよりやや上を目安に安定させることが大切です。

打点は「擦る」感覚を大切に

スライスサーブでは、「叩く」よりも「擦る」感覚が重要です。
打点は身体の前で、やや横にずらした位置を意識します。
ボールの外側にラケットを当て、スピンをかけることを最優先にします。

強く打つことよりも、回転量を安定してコントロールすることを優先しましょう。

スライスサーブの腕の使い方

ラケットを振る際、肘から先を柔らかく使うことで、回転をかけやすくなります。
特に手首（リスト）の動きが回転に大きな影響を与えるます。
最後の瞬間で手首をしなやかに使うことがポイントです。

ただし、無理に手首をこねるような動きは回転の安定を崩すため、自然な動きを心がけましょう。

下半身の安定と体重移動のコツ

スライスサーブは上半身の技術に目が行きがちですが、実は下半身の使い方も非常に重要です。
打つ前の体勢でしっかりとバランスを取り、体重を後足から前足へとスムーズに移動させましょう。
そうすることで、回転とスピードが自然に生まれます。

体重移動ができていないと、手打ちになり、回転の質も落ちてしまいます。

コントロールを保つ打ち方のコツ

スライス回転を強くかけることばかりに意識が向くと、コントロールが乱れがちになります。
回転と方向性を両立するためには、ラケットの軌道を毎回一定に保つことが大切です。
そのためには、フォームの再現性を高めること、つまり、同じリズム・同じスイングの繰り返しを意識した練習が必要です。

練習方法の例として「片足軸スライスサーブ」があります。
これはフォームを固める目的で行います。

フォームを固めるためには、最初は動きを制限して打つことが効果的です。
軸足（後足）を固定して上半身だけでスイングする「片足軸スライスサーブ」は、身体の軸とスイングの一体感を養うのに役立ちます。
この練習により、無理のない回転が身につき、安定感が増します。

スライスサーブの構えとルーティンを整える

スライスサーブを安定して打つには、打つ前の構えとルーティンが非常に大切です！

一定のテンポと姿勢でサーブ動作に入ることで、毎回同じ打点・スイングが再現しやすくなります。
トスの前に深呼吸を入れる、足の位置を固定するなど、自分に合ったルーティンを作ると良いでしょう。

試合でスライスサーブを活かす場面

スライスサーブは、特にリターンが強くない相手や、左側に弱い選手に有効です。

変化するバウンドでリターンを崩すだけでなく、バック側に滑らせることで相手を下がらせたり、ポジションを動かすことができます。
特にダブルスでは、ペアの動きに合わせてスライスを使い分けると、戦術的な幅が広がります。