メディカルチェックの項目とポイント

メディカルチェックの原則

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運動指導を行なうにあたって、運動による障害や事故が発生する危険性がある。
そのため、運動を行ってよいかどうか、メディカルチェックを事前に行なう必要がある。

 

メディカルチェックは原則的に医師が行なうが、運動実践指導の現場では、健康運動実践指導者が、参加者の体調管理に大きな役割を担っている。

 

メディカルチェックの項目

  1. 問診:既往症、とくに心臓・血管関係の疾患について問診でチェックする。

    問診はメディカルチェックで最低限行なうべき項目である。

  2. 血圧:最大血圧180mmHg以上、もしくは最低血圧100mmHg以上の場合は、運動はすべきではない。

    まずは医学的に高血圧を治療し、運動可能なレベルにまで引き下げるべき。
    血圧測定は運動前に毎回行なうのが望ましい。

  3. 血液検査:一般血液検査(白血球・赤血球・ヘモグロビン・ヘマトクリット値)肝機能腎機能脂質異常症などが重要である。
  4. 安静時心電図:心疾患の発見に有用な検査。

    ただし、安静時心電図に異常がなくても、運動中に異常の見られる場合もあるので過信は禁物。

  5. 胸部X線:肺や心臓の異常を検査する。
  6. 運動負荷試験:運動中の心電図を検査するもの。
  7. トレッドミルや自転車エルゴメーターで運動しながら、負荷を徐々に増やしていき、その際の心電図を調べる。
    有疾患患者が試験を行なった場合は危険性もあるので、医師や設備の整った医療施設で実施する。

  8. その他:ダイビング・リフレックス試験やバルサルバ試験など

メディカルチェックの間隔

中高年者の場合、年1回のペースでメディカルチェックを行なうのが望ましい。