メディカルチェックの原則
ツイート運動指導を行なうにあたって、運動による障害や事故が発生する危険性がある。
そのため、運動を行ってよいかどうか、メディカルチェックを事前に行なう必要がある。
メディカルチェックは原則的に医師が行なうが、運動実践指導の現場では、健康運動実践指導者が、参加者の体調管理に大きな役割を担っている。
メディカルチェックの項目
- 問診:既往症、とくに心臓・血管関係の疾患について問診でチェックする。
問診はメディカルチェックで最低限行なうべき項目である。
- 血圧:最大血圧180mmHg以上、もしくは最低血圧100mmHg以上の場合は、運動はすべきではない。
まずは医学的に高血圧を治療し、運動可能なレベルにまで引き下げるべき。
血圧測定は運動前に毎回行なうのが望ましい。 - 血液検査:一般血液検査(白血球・赤血球・ヘモグロビン・ヘマトクリット値)・肝機能・腎機能・脂質異常症などが重要である。
- 安静時心電図:心疾患の発見に有用な検査。
ただし、安静時心電図に異常がなくても、運動中に異常の見られる場合もあるので過信は禁物。
- 胸部X線:肺や心臓の異常を検査する。
- 運動負荷試験:運動中の心電図を検査するもの。
- その他:ダイビング・リフレックス試験やバルサルバ試験など
トレッドミルや自転車エルゴメーターで運動しながら、負荷を徐々に増やしていき、その際の心電図を調べる。
有疾患患者が試験を行なった場合は危険性もあるので、医師や設備の整った医療施設で実施する。
メディカルチェックの間隔
中高年者の場合、年1回のペースでメディカルチェックを行なうのが望ましい。